恐怖!!交通事故治療の実例!
他人事ではない弁護士特約が必要な理由
先月3月に実際にあった実例を紹介します。
3月始めに交通事故で追突された患者さん来院。保険会社の担当の人は医者の指示がないと整骨院での治療は認められないと言われました。
そもそも医者の指示がなくても被害者の自由で適応されない法律はありません。
しかし保険会社の立場も考え近くの整形外科で受診してもらい診断と整骨院で治療する許可及び指示を頂きました。
患者さんも保険会社に報告したとのことで毎日治療に通院していただいてました。しかし3月末になっても保険会社から連絡も書類も送ってこないので当院から連絡すると担当者が変わったとのことで折り返しの電話がありました。
その内容がこれです。
当院「~さんが3月の初めから来院されているので書類のほうを送って頂きたいのですが」
保険会社「~さんには整骨院の治療を一切認めないと説明済なので整骨院には一切お支払いするものはありません」
当院「え?でも患者さんは実際に現在も治療に来られてますけど?」
保険会社「~さんが勝手に行ってるだけじゃないんですか。ウチには何も関係ありません」
当院「え?~さんは医者の許可があれば整骨院に通っても良いと思ってますよ。実際に医者の診断と指示があれば法的にも何の問題もないんじゃないんですか?」
保険会社「だったら法的根拠を示してください。とにかくウチはもう処理済ですから関係ありません。」
当院「担当が変わったんですよね、その時に正確に引継ぎが出来てなんじゃないんですか?最初の担当者の話では医者の指示があれば整骨院に行っても良いという話で患者さんもその認識ですけど」
保険会社「そんなことありません。説明済で調書にもそうなっています。だから整骨院にお支払いするものは一切ありません」
この後も色々と説明しましたが処理済とウチには関係ないの一点張りでこちらの話をまともに聞こうとしてくれませんでした。
仕方ないので患者さんと相談して弁護士特約を使って弁護士を通すことになりました。
後日弁護士さんから電話で連絡があり法的に何の問題もないのでしっかり治療をして下さいとのことでした。
しかも弁護士さんが法的に何の問題もないですよね、という話に対しての保険会社の言い訳が「医者の指示が出てるなんて聞いてませんでした」であったそうです。
保険会社によってはこのように平気で嘘をつき被害者である患者さんを不当に陥れようする人間が存在します。ちなみに今回の保険会社とは全労済です。
今回は特にひどかったですがこれまでも似たような例は沢山あります。
ですからみなさんには任意保険に入る時は弁護士特約をつけることを強くおすすめします。交通事故に遭わないのが一番良いですが万一の為に備えておいて下さい。